岡倉家の四女の葉子は、建築の仕事に打ち込むキャリアウーマンですが、男性遍歴も派手でした。

特に、最初の婚約者である山口太郎という男性との付き合いは長く、第1シリーズから第8シリーズまで登場しています。

結局、太郎とは1度も結婚することはありませんでしたが、葉子は別の男性と何度も結婚しています。

最後は大原葉子として子供にも恵まれて幸せを掴みますが、それまでは波乱万丈な人生でした。

では、葉子の男性遍歴について振り返ってみます。

岡倉葉子の男性遍歴





葉子は3度も結婚しています。

最初の婚約者である山口太郎とは長年に渡り友人関係を築き、良き相談相手でもありました。

また、太郎の母である山口政子とは一緒に生活するほど仲良くなり、山口家とは親子ともども葉子と深い繋がりがあったのです。

では、葉子と交際した相手をご紹介します。

ハワイで知り合った:山口太郎

葉子の父親である岡倉大吉には、ハワイに森山珠子という姉がいます。

珠子は岡倉家の5人姉妹の中でも葉子を一番可愛がっていて、葉子をハワイの大学に留学させました。

その時に山口太郎と知り合います。

山口太郎は山口商事のという大会社の御曹司で、財産を持っていました。

やがて太郎が日本へ帰国することになった際には、葉子も一緒に日本へついてきて同棲生活を始めてしまいました。

しかし、太郎の母親である山口政子は葉子との交際に猛反対し、葉子も山口商事の社長夫人になることに対して抵抗を感じるようになります。

結局、2人の関係は破局し、太郎は政子が決めた相手と政略結婚し、一方の葉子は仕事で知り合った竹原洋次という男性と結婚しました。

その後、葉子と竹原洋次は珠子の世話でハワイで生活するようになります。しかし、竹原洋二が葉子を裏切ったため2人は離婚し、葉子は傷心して日本へ帰ってきました。

また、太郎も結婚相手とうまくいかずに離婚してしまいます。もともと政略結婚でしたので、愛情があったわけでありません。長続きしなくて当然かもしれません。

お互いにバツイチでフリーになった2人は日本で再開します。

しかし、政子は、太郎と葉子の交際に反対することはありませんでした。太郎に政略結婚させて離婚になってしまったことを後悔し、葉子と結婚させておけば良かったと思うようになるのです。

やがて葉子と太郎は婚約することなります。

その後、葉子の父である岡倉大吉も政子の世話で小料理屋を出せるようになるなど、家族とも深い付き合いをするようになります。

ところが、山口商事の経営が傾いてピンチになり、会社を立て直すため、またもや太郎は政略結婚をすることになりました。

相手は山口商事と合併した会社社長の娘の美智という女性です。

しかし、美智の両親が病気になり、美智は世話のために実家にいる時間が長くなります。更には、実家を抵当に入れて借り入れた事業資金を返済できなくなったために、実家が競売にかけられて住むところがなくなります。そのため仕方なしに親と共に山口家に同居することになりました。

政子はそんな山口家にいるのが嫌で、葉子のところへ行って同居してしまうようになりました。

また、両親の世話ばかりしている美智と別れさせて、太郎と葉子を結婚させようとも考えるようになります。

しかし、太郎は懸命に親の世話をする美智に惹かれるようになり、葉子も今さら太郎と結婚する気がなく、政子の思い通りにはいきませんでした。

その後、太郎は葉子の友人として付き合うようになります。良い相談相手にもなりましたし、良好な関係を築いています。

職場の同僚:竹原洋次

葉子が勤めている同じ設計事務所で照明デザイナーの仕事をしていたのが竹原洋次です。

洋次と葉子は一緒に仕事をしていますので、親しくなるのは時間の問題でした。

洋次は自分が葉子に好意を抱いていることを伝えます。一方の葉子は、交際していた太郎が政略結婚をした寂しさもあり、2人は交際するようになります。

洋次は岡倉家で過ごす時間が増えて、節子に気に入られるようになります。特に節子は自分が作った食事を美味しそうに食べる姿が好きでした。

やがて2人は結婚することになり、経済的に厳しいことや、節子が2人との同居を望んでいたことから、洋次は結婚後は岡倉家で暮らしたいと言い出します。

その言葉に葉子はためらいましたが、洋次に説得されて、岡倉家で生活するようになりました。

しかし、節子は洋次と葉子が夜中に帰宅したり、連絡をせずに夕食を済ませてくるなど、一緒に生活している自分達夫婦のことを考えない態度に怒りを感じ、毎日のように説教をします。

葉子はこれに反発しますが、洋次は言い訳をせず、ひたすら謝罪するのでした。

また、葉子に対しても節子の言うことはもっともであり、文句を言えないと。

ひたすら我慢する洋次でしたが、ある日ハワイに住んでいる珠子が岡倉家にやってきます。

そこで洋次は初めて珠子と対面しました。

洋次はその時、酒に酔って珠子に失礼な態度をとります。これには節子は激怒しますが、珠子は全く気にする様子もなく、葉子が太郎ではなく、洋次と結婚したことを知って驚いていました。

珠子は洋次が太郎に劣らぬいい男だと言って、2人の結婚を祝福します。

また、珠子は葉子夫婦にハワイに来て、一緒に生活しないかと誘うのでした。

2人は迷った挙げ句、ハワイの珠子のところで暮らすことを決断します。

ハワイで生活していた洋次と葉子でしたが、やがて洋次はアメリカでの永住権を得るために別の女性と結婚して、葉子は捨てられ、葉子は傷心して日本へ戻ることになりました。

高橋亨の友人:宗方(むなかた)直之





宗方直之は「NAOエンタープライズ」の社長で、高橋亨が自然食品の店「あさま」を始める際に共同出資してくれた人物です。

文子の夫である亨の知り合いだったことから、最初は文子と親しくなり、文子は宗方に好意を持ちますが、宗方は当時離婚していた文子と亨を仲直りさせるために奮闘するという役目を果たしています。

宗方と葉子の出会いは、宗方が軽井沢に別荘を建てようとしていた時に、建築家として葉子を紹介されたことがきっかけでした。

宗方は葉子のことを好きになり、何度も結婚の申し込みをしますが、葉子は宗方とは良いお友達であり、仕事を回してくれるお得意様という印象が強く、プロポーズは丁重に断り続けていました。

その間、葉子は宗方の仕事がスムーズにいくように、結婚する気が無いのにプロポーズを受諾して嘘の婚約パーティーをするなど、宗方に嫌われないように振る舞います。

しかし、宗方が膵臓癌になり、助かるかどうかわからないような状況に追い込まれてから、葉子は宗方が大事な人であったことに気づき、宗方との結婚を決意します。

宗方は病院で、手術をしないと、あと数ヶ月しか生きられないと言われますが、手術が成功する確率が低いという問題もありました。

宗方は究極の選択を迫られますが、今やっているプロジェクトを途中でやめられないという理由で手術を拒否します。

しかし、葉子は宗方に「少しでも助かる可能性があるなら手術を受けて欲しい、生きて欲しい」と言われて、手術を受ける決心をします。

そこで宗方が膵臓癌であることを周りには隠し、結婚式後に2ヶ月間新婚旅行に出掛けることして、その間に宗方の手術と療養をすることになりました。

可能性が低かったですが、手術は無事に成功して宗方と葉子は夫婦として生きていくことになります。

その後、葉子は宗方の部下である大原透という男性と出会い、葉子と透は愛し合うようになってしまいます。

葉子が父の大吉に「宗方と別れて透と結婚したい」と言ったところ激怒されますが、宗方や山口太郎が大吉のところにやって来て、葉子と透のことを許してやって欲しいと言われ、心が動きます。

また、大吉が透の人柄の良さに惹かれたこともあり、葉子が宗方と離婚して、透と一緒になることを許しました。

タキさんの長男:青山久光

青山久光は、おかくらのタキさんの長男です。

子供の頃から絵を描くのが好きでしたが、タキさんは画家になる夢を諦めさせて家業を継がせました。

しかし、その家業に失敗してしまい、当時結婚していた妻と離婚することになります。その当時は2人の子供がいて、子供は妻が引き取りました。

タキさんは、久光には好きな道を歩ませてあげたかったと後悔していました。

その久光がおかくらの近くのマンションに引っ越してくることになり、タキさんは気になって面倒を見るようになります。

久光は絵を描くためにインドへ旅行に行ってきたとのことで、そこで描いた絵をタキさんが買い取ってやったり、大吉の好意でおかくらで個展を開くなど、久光はおかくらの家族とも交流するようになりました。

個展は大成功して、久光の絵はすべて売り切れます。英作が本間病院へ飾る絵を久光から買い、それを常子が反対するシーンもありました。

その後、久光はアトリエの設計を葉子に依頼したことで葉子と親しくなり、交際するようになりました。

しかし、タキさんは久光が葉子と交際することに反対します。「別れた妻と子供がいる久光とおかくらの大事なお嬢さんを結婚させるわけにはいかない」という思いを持っていました。

そのため久光と葉子の仲がどんどん深まっていくことが気になり始めます。

久光と葉子が2人で出掛けようとしていた時に、久光に用事があると言って邪魔したり、久光に対して、葉子と付き合わないように忠告するなど、2人の仲を引き裂こうとしていました。

ところが、タキさんの思いは通らず、2人は結婚を意識するようになり、とうとう婚約してしまいます。

2人の婚約には、岡倉家の人達はみんな賛成していましたが、タキさんだけ反対します。

タキさんの気持ちとは裏腹に、久光と葉子は結婚話はどんどん進み結婚式の日取りまで決まってしまいました。

そんな時、ハワイから大吉の姉である珠子がやってきます。

珠子は葉子の婚約者の久光に会い、葉子の姉妹たちと一緒に久光のアトリエに行きました。

するとそこへ、突然、久光の元妻との間にできた2人の子供が訪ねてきました。

久光は子供達を追い返そうとせず、涙を流して子供達を抱きしめます。

それを見た葉子は、一気に結婚する気がなくなり、婚約を破棄してしまいました。

実は久光の子供達が訪ねてきたのは、縁談を壊すためのタキさんのさしがねだったのです。

もちろん、結婚式は中止になり、精神的にショックを受けていた葉子を姉妹がたちが励ましていました。

宗方の部下:大原透(あきら)

大原透は宗方の会社の社員です。

透と葉子は一緒に仕事をするようになって、お互いに惹かれ合い、愛し合う仲になります。

ある日、葉子は透るを連れておかくらにやって来て、大吉に「宗方と別れて、透と一緒になりたい」ことを伝えます。すると大吉は激怒して葉子を叩きました。

更には葉子の顔を二度と見たくないと言われ、親子の縁を切られそうになります。

しかし、数日後、葉子の夫である宗方が大吉のところにやって来て、透と葉子のことを許して欲しいと言ってきたり、山口太郎まで透と葉子のことを認めてあげて欲しいと訪ねてくるのでした。

透は両親を交通事故で亡くして、嫌なことを忘れるためにアメリカに行って建築関係の仕事をしていました。そこで宗方と出会い、宗方に見込まれて一緒に仕事をするようになったという経緯があります。

そのため恩人を裏切るような形になり、心を痛めているところもありました。

最終的に大吉は、透の人柄に惚れ込んで葉子との結婚を許します。

父親がいなかった透は、自分に父親が出来たことを喜び、大吉をゴルフに誘ったり、高い酒を持ってきて一緒に飲んだりするようになります。

大吉もそんな透を気に入り、関係はとても良好でした。

順風満帆に思えましたが、2人の夫婦生活はいろいろな試練がありました。

やがて葉子に赤ちゃんが出来ましたが、葉子が仕事で無理をしたために流産してしまいます。

透は生活費を稼ぐために工事現場で働いたり、葉子は透に一級建築士の資格を取らせるために必死になったり、自分が透よりも10歳も年上であることを気にして別れると言い出すなど、夫婦としての危機がありました。

しかし、透の優しさがあったために乗り越えていきます。

その後、今度は葉子に双子の女の赤ちゃんが出来て無事に出産しました。

2人は子供が出来たことを喜びましたが、葉子は仕事をせずに1日中子育てをする生活に悩み、透が建築で賞をもらったことで浮かれていたことに腹を立てて家出をしてしまいます。

しかし、2人で話し合って無事に解決し、その後は問題もなく、無事に暮らしているようです。

まとめ

岡倉(大原)葉子の男性遍歴についてまとめてみました。

・山口太郎
かつての婚約者であり、長きに渡って葉子の男友達。

・竹原洋二
葉子の1人目の夫。アメリカの永住権を取るために葉子を捨てる。

・宗方直之
2人目の夫。高橋亨と文子の再婚に一役買った男性で葉子と仕事上の付き合いもあり交際するように。

・青山久光
タキさんの長男で葉子と婚約するが、タキさんのさしがねで破談になった。

・大原透
3人目の夫。宗方の会社で葉子と一緒に仕事をするようになり、愛し合うようになった。双子も生まれて幸せに。

様々な男性遍歴があった葉子でしたが、最後は幸せになりました。