城代正則と小島愛

小島勇と五月の長女である愛は、大学時代から城代正則という男性と交際していました。

最終的に愛は城代に振られることになりますが、それまでの愛の城代への思いがイマイチ不明なのです。

そのため2人の関係が微妙に感じました。

初めて登場した頃は、父親の勇が城代との交際を猛反対していましたが、その時の愛は城代をとても愛していたような印象を受けました。

ところが、勇に城代との交際を認められてから、だんだん愛情が薄れていくように思えましたし、避けているような感じさえありました。

最初は城代を恋人だと思っていましたが、「英会話の先生」や「最高の友達」と言ったり、愛がどう思っていたのか、はっきりしないことも多かったように思います。

この城代と愛の微妙な関係について振り返ってみたいと思います。




突然!幸楽へ現れる

城代正則は愛に会うために、突然、幸楽へ現れました。

愛がコンパニオンのバイトをやめて店を手伝うようになってから会えなくなり、寂しくてわざわざやって来たのでした。

五月や眞は城代に好印象を持ちますが、勇はいきなり登場した愛のボーイフレンドに驚きを隠せない様子で、城代との交際を猛反対します。

勇は愛が出掛けている時に、「城代に会っているのでは?」と気掛かりでなりません。

そのため店の調理場で働いている時に客のメニューを間違えたり、八つ当たりするなど、大人げない行動をとるようになりました。

しかし、愛は勇に堂々と城代と交際することを宣言します。

そんな時、愛と城代がデートでミュージカルを観に行きました。

その帰りに愛が男に絡まれて、城代はそれを助けようとしたところ、男のナイフが城代に刺さり、怪我をしてしまいました。

愛は自分を助けようとして怪我をした城代を放っておけず、電話で勇に事情を話して病院へ付き添います。

朝になって城代が意識を取り戻し、愛が朝帰りすると勇は愛の頬を叩きました。

それにもかかわず、愛は城代が退院するまで、病院で城代の世話をすると言い出します。

城代が自分のために怪我をしたという思いがあり、回復するまでそばにいたかったのでしょう!

もちろん、勇は大反対で、愛は家出して「おかくら」へ行き、そこから病院へ通うことになりました。

しかし、愛が城代の世話をしている間に、城代の父である忠信が幸楽へやって来ます。

忠信は自分もラーメン屋の息子だったと言って、幸楽の調理場でラーメンを作り、みんなに振る舞うのでした。

そのラーメンの味が好評で、みんなに絶賛されます。

特に勇がラーメンの味に惚れ込み、忠信のことを好きになってしまいました。

その日、勇と忠信は2人で飲み明かし、すっかり意気投合します。

一方の愛は、城代が退院するまで精いっぱい世話をして、その後はもう2度と会わないと心に決めていました。

この時の愛は城代を一番愛していたのだと思います。

愛は城代が退院したため幸楽を帰ると、勇の態度の変化に面食らってしまいます。

城代との交際を反対するどころか、応援するようになっていたのです。

その後、愛が城代とクルージングに行きますが、お互いの家族が承認するようになってから、城代への愛情がだんだん薄れていくような気がしました。




冷たい態度をとるように!

勇が城代親子を好きになってから、愛は堂々と交際できるようになります。

これで愛と城代の関係は深まると思われましたが、あまり進展しません。

城代がファザコンであり、何でも「父親第一」に考えていることに嫌気がさしていたようです。

「城代さんのことは私じゃなくて、お父さんが気に入っているだけ」というような内容の発言まで飛び出します。

城代が来ても、愛は冷たい態度をとるようになりました。

例えば、勇がスナックのママに夢中になっていた時に、花束を買っているのを見かけたことを城代が話すと、「あなたのような無神経な人は大嫌い、余計な事を言って!」というようなことを言ったり、愛が眞と加津を連れて「おかくら」へ行こうとした時に、眞が城代を誘うと愛が眞の足を踏んだり、城代を避けているように感じました。

また、城代の父の忠信が勇に、愛を正則の嫁に欲しいと言って訪れた際にも、「私、絶対に結婚なんかしないから」と言って、まるで正則を嫌っているような発言をしました。

更には、城代が愛に料理をしながら英会話を教えている時に、幸楽に来ていたカナに城代をボーイフレンドではなく、「英会話の先生」と紹介しています。

そう考えると、城代は英語を教えてくれる便利な先生としか見ていないことになりますね!

しかし、テレビ局のアルバイトを始めて勇と揉めた時に「自分に責任がある」と言って愛をかばったり、愛がテレビの仕事を諦めて幸楽へ帰る時も、一緒について行って勇や五月に謝罪するなど、優しい一面を見せます。

そんな城代の愛情を受けたことから、愛は城代を「最高のお友達」と言うようになりました。

男女の間でお友達という表現が気になりますが、自分のために一生懸命になってくれたことで城代を見直したのでしょう。

結婚を決意したら振られる!

城代との交際は愛が社会人になってからも続いていました。

愛が難関を突破して大手銀行に入社し、出社の初日に幸楽を訪れたり、一緒にドライブに行くなど、良いお付き合いをしている感じです。

城代は愛が独り暮らしを始めようとした時にサポートしたり、仕事の悩みなどを聞いてあげるなど、良い相談相手のような存在でした。

しかし、城代は「仕事もいいけど、自分との結婚を真剣に考えて欲しい」と言うようになります。

愛は「ありがとう、城代さん」と答えますので、愛も満更でもない様子です。

ところが、愛は大手の銀行を退職すると、ホームページ制作の会社を自分で立ち上げてしまいました。

仕事は予想以上に忙しく、なかなか時間が作れない愛は、城代との約束を何度もすっぽかしてしまいます。

また、仕事が忙しいにもかかわらず、資金繰りがうまくいかずに借金をして金融会社から取り立てられるなど、経営が苦しい状況でした。

借金の件はキミに救われますが、愛は仕事をやめて城代との結婚を真剣に考えるようになります。

そんな時に城代が幸楽にが訪ねてきて、別の女性との結婚を決めたと伝えました。

愛が城代と結婚しようとした時に振られるとはタイミングが良過ぎる感じがしました。

まとめ

小島愛と城代正則の微妙な関係は、いろいろ変化したように感じます。

最初は「恋人」と思っていましたが、愛が城代への気持ちが冷めて、「英会話の先生」になり、その後、城代の愛情を感じて「最高の友達」になります。

最後には「結婚相手」として考えるようになりますが、振られてしまいました。

城代を大事にしなかったことが辛い結果に繋がったのですね!