幸楽で大きい女将さんと呼ばれている小島キミは、田島(松田)聖子がお気に入りで、とても可愛がっていました。
「私の味方は聖子ちゃんだけ」みたいな言葉が口癖になるほど、幸楽ではキミの一番のお気に入りでした。
しかし、その理由がわかりません。
聖子は健治の紹介で幸楽で働くようになります。健治が横浜の中華街の店で見習いをしていた時に、皿洗いをしていた聖子と知り合いました。
幸楽で働くきっかけになったのは、キミがアルバイトを雇うかどうかで喧嘩して家を飛び出したため、人手が足りなくなり、仕事を探していた聖子を健治が連れてきたことでした。
聖子は最初は大人しく素直でしたが、キミが一番の権力者だと知ると、気に入られるためにゴマすりをします。
キミと一緒に五月や加津の悪口を言うなど常に味方になり、昼休みにはキミのマッサージをするようになりました。
やがてキミは、聖子が好きになり、可愛がるようになってしまいます。
幸楽の従業員から見ると、少し嫌な性格の女性と感じたことでしょう。
また、聖子は調理場で働いている周ちゃん(田島周平)に惚れられて結婚します。周ちゃんがなぜ聖子を好きになったのかは謎ですが。
そんなキミに可愛がられていた聖子ですが、とんでもない事件を起こします。
キミが聖子を信頼して預金通帳とキャッシュカードを渡し、カードの暗証番号も教え、銀行に「使い」にやったところ、聖子は幸楽へ帰ってくることなく、そのまま行方不明になってしまいます。
聖子が通帳やキャッシュカードを持ったまま行方不明になったことで幸楽は大騒ぎになり、勇が確認するために銀行へ行ったところ、預金してあった約500万円の金が引き出されていました。
そこで聖子に金を持ち逃げされたことに気が付き、500万円は諦めることにしました。
数日後の夜、加津が外へ出ると、そこに聖子の姿を見つけ、加津が幸楽へ連れて行きました。
そこで聖子は土下座をして幸楽の人達に謝罪します。
聖子は昔好きだった男性と500万円の金でやり直そうと思って、その男性が住んでいる九州まで行ったところ、すでに妻がいて、その男性も警察に捕まっているため、行き場が無く幸楽へ戻ってきたのでした。
使ったのは旅費や宿泊代などの20万円で、約480万円の金を幸楽へ返しました。
金もほとんど使わずに返したと言っても、やったことは許されることではありません。
キミは信用していた聖子に裏切られたのです。
しかし、それでもキミは聖子を庇い、やったことを許してしまいます。
また、五月や加津、夫の周ちゃんまでも聖子を許して、再び幸楽で働くようになりました。
聖子はその後大人しく素直になりますが、しばらくすると、また嫌な性格の聖子に戻ります。
その他に聖子は、キミが居るところでも平気で「幸楽が安月給でやってられない」など、幸楽の愚痴を言ったこともあります。
金を持ち逃げしたり、幸楽の愚痴を言う聖子を、なぜ小島キミがいつまで可愛がったのか謎です!