渡鬼シリーズは約20年間に渡って放送され、最終回は小島眞が大井貴子と結婚してハッピーエンドで終わります。
それでシリーズが完結です。
その後、1年に1、2回の割合でスペシャルが放送され、相変わらず高い人気を誇っています。
眞がめでたく結婚して終わった渡鬼ですが、眞と縁があった女性がキレイな人ばかりなのが不思議です。
イケメンというわけではありません。ごく普通の青年です。
高学歴だからでしょうか?
いいえ、「東大生だから」「東大卒だから」と言って、美しい女性が近寄ってきたわけではありません。眞が自然な流れの中で知り合ったガールフレンドばかりです。
まず、最初に眞のガールフレンドになったのは、桐野サチ(神津千恵)です。
この女性は眞のガールフレンドの中では特別キレイというわけではなく、普通の女の子です。
第5シリーズから登場し、眞が中学卒業後の進路で迷っている時に、インターネットを通じて知り合いました。
クリスマスイブの日に、眞が喫茶店で初めてサチに会い、幸楽を継ぐべきか、高校へ進学するべきかなどを相談し、その後、2人で一緒に食事をしました。
その時、実は五月も同じ喫茶店にいて、その様子を観察していました。
五月は眞がどんな女性と会うのか気になり、眞にバレないように変装して、こっそり喫茶店に潜入していたのです。
もちろん、眞は五月がいることなど全く知りませんでした。
その後、サチは幸楽へ訪れると、クリスマスイブの日に五月が喫茶店にいたことが眞にバレてしまいます。
それを知った眞は五月に激怒しますが、サチは「子供を心配する親の気持ちを理解できない眞」に呆れてしまいます。
サチや野々下加津に、五月が喫茶店に潜入していたのは、「親が子供に対する愛情だ」と言われた眞は、五月の気持ちを理解して仲直りします。
その後、サチは幸楽の従業員として働くようになります。
サチは眞にとって恋人というよりは、相談役、あるいは元気づけるお姉さんのような存在でした。
次に登場したのが吉野杏子(渋谷飛鳥)です。
この女性が眞のガールフレンドの中では一番キレイだったと思います。
第8シリーズからの登場で、眞が東大へ通っていた時に同じクラスだった女性なのですが、とてもポジティブで活動的でした。
眞と杏子は2人きりで会うことが多く、眞は杏子に株を教えてもらったり、一緒に登山に行くなど、とても良い雰囲気でした。
2人だけで登山に行った際には、杏子が足を踏み外して転落しそうになりますが、それを見た眞は杏子を助けようとして彼女の手を掴んだところ、眞も杏子と一緒に転落してしまいました。
2人は遭難しますが、無事に救助されます。
しかし、杏子は転落した時に足を骨折して入院することになりました。
眞は山へ行く時に、「仲間と一緒に行く」と嘘を言って出かけたため、女性と2人で行ったと知った勇と五月はビックリします。
勇は無事に戻ってきた眞に激怒し、眞と2人で入院している杏子の病院へ謝罪に行きました。
ところが、病院へ行くと、杏子の両親がいて、怒られるどころか、逆に謝罪されてしまいます。
杏子が不注意で足を踏み外して転落しそうになったため、それを眞が助けようとして、一緒に転落したので、迷惑を掛けたと謝ってきたのです。
そこで勇と杏子の両親はすっかり仲良くなり、両親公認で交際するようになりました。
ところが、ある日、杏子は急に東大を辞めるとメールしてきます。
眞はビックリして慌てて杏子に会いに行きました。
そこで杏子の話を聞いた眞は、大きなショックを受けることになります。
杏子の実家は浅草で手ぬぐい屋をやっていて、姉が手ぬぐい職人と結婚して後を継ぎました。
ところが、姉が好きな男性と駆け落ちしてしまったため、代わりに杏子が、その職人と結婚して後を継ぐというのです。
杏子は小さい頃からその職人のことが好きだったため、結婚できることを喜んでいました。
まさに杏子にとっては願ったり叶ったりだったのです。
眞は杏子に惚れていて、将来結婚したいとまで考えていたため、精神的に落ち込んでしまいました。
逆に、杏子にとって眞は都合が良い男友達程度にしか考えてなかったようです。
その後、2人は友達としての付き合いを続け、眞の悩み事の相談役として何度も登場しました。
次に眞のガールフレンドになったのは大井貴子(清水由紀)です。
明るくて優しい性格で、目がパッチリした可愛らしい女性です。
第9シリーズから登場し、彼女は眞が東大へ通っている時に家庭教師のアルバイトをしていた家の娘でした。
眞と貴子はお互いに好意を持っていて、自然に恋人としての交際が始まりました。どちらかと言うと貴子のほうが積極的にアプローチしていました。
2人はいずれは結婚する予定でしたが、貴子の父の道隆が自分の会社が買収されたため、仕事の関係で中国へ行かなければならなくなります。
その時、貴子は父を1人で中国へ行かせるわけにはいかないということで、父と一緒に中国へ行ってしまったのです。
それによって眞は貴子との結婚を諦めました。
しかし、貴子の父の道隆が脳梗塞になって体が不自由になって日本に帰国し、ふとしたことから眞と再会します。
眞は貴子と再会できたことを喜びますが、貴子は「体が不自由な父を抱えて結婚はできない」と言って、以前のような関係を望まず、「私のことは忘れて欲しい」とまで言います。
それでも眞は貴子への思いを断ち切ることができずに、自分の思いを通し続けて、最終回には、とうとう結婚にまで漕ぎつけました。
次に登場したのが長谷部まひる(西原亜希)です。
サバサバした性格で、知的な美女タイプですが、好きな人に気持ちを伝えられないという一面もあります。
第10シリーズで初めて登場しました。眞が勤務する会計事務所の先輩である長谷部力也の妹です。
まひるは実家の温泉旅館を継ぐのが嫌で、東京の大学を出て税理士の資格を取りましたが、東京に恋人がいないと実家に連れ戻されてしまいますので、眞に偽の恋人役を頼みます。
しかし、それによって眞とまひるの仲を、おかくらの森山壮太や貴子に誤解されるなど、トラブルの原因にもなりました。
まひるは眞に好意を抱いていたようですが、壮太に「眞と貴子を結婚させたいので協力して欲しい」と言われ、チカラを貸します。
それによって、まひると壮太が親しくなり、やがてお互いに好きになり、結婚します。
以上の4人が眞と縁があった女性ですが、キレイな女性ばかりでした。
眞は大井貴子と結婚しましたが、貴子の性格があまり良くありませんので、スペシャルでも、とても苦労しています。
知り合った時は、明るくて優しい女性だったのですが、どんどん性格がキツくなってきました。
眞は貴子と離婚して、性格が良い野々下加津と一緒になって欲しいです。
それが一番幸せになれそうな気がします。